ついに飛行機の燃油サーチャージが0円になります!
2020年6月以降に航空券を発券した分から対象になります。
燃油サーチャージは飛行機運賃のほかに支払う料金で、長距離の便になるほどサーチャージが高額になるため旅費を圧迫すると言っても過言ではありませんでした。
しかし、6月1日発券分からサーチャージが0円になるので、今後海外旅行を検討している方は要チェックです!
この記事では「燃油サーチャージって何?」というところから、すでに国際線の航空券を発券済みという方にもサーチャージが返金される裏技をご紹介します。
では、さっそくご紹介していきます!(^^)/
【2020年6月20日追記】JAL・ANAともに2020年8月1日~9月末までに航空券を発券した分の燃油サーチャージは無料になることが決定しました。
燃油サーチャージとは?
燃油サーチャージは、燃料とする石油の価格によって変動する運賃とは別に徴収される料金のことです。
飛行機の燃料となる原油が高騰し、航空会社の負担が急増。燃油代の一部を乗客にも負担してもらおうとということで2001年から導入されました。
正式には「燃油特別付加運賃」と呼ばれます。
燃油サーチャージは時期や飛行距離によって変動します。
原油の価格が高騰したり、飛行機の移動が長距離の便であればあるほど燃油サーチャージ代が高くなります。
国際線を利用する場合は燃料サーチャージがかかりますが、国内線を利用する場合は燃油サーチャージはかかりません。

一部の航空会社やLCCでは燃油サーチャージの制度を導入していないことも多いよ。ちなみにJAL・ANAは両社ともに導入しているよ!
JAL・ANAともに6月1日発券分から燃油サーチャージゼロ!
燃油サーチャージは2ヶ月ごとに見直しがあります。
そして2ヶ月間、サーチャージは固定されます。
サーチャージは過去2ヶ月間の原油価格と為替の平均値で決まります。
平均値を算出する対象期間は以下の通りです。
発券日 | 平均値算出対象期間 |
4月~5月 | 12月~1月の2ヶ月の平均値 |
6月~7月 | 2月~3月の2ヶ月の平均値 |
8月~9月 | 4月~5月の2ヶ月の平均値 |
10月~11月 | 6月~7月の2ヶ月の平均値 |
12月~1月 | 8月~9月の2ヶ月の平均値 |
2月~3月 | 10月~11月の2ヶ月の平均値 |
例えば、2020年6月~7月のサーチャージは2020年2月~3月の平均値を基準に決定します。
平均値が6000円未満であれば、サーチャージは0円です。
2020年2月~3月の平均値は5494円で6000円を下回ったので、2020年6月1日~7月末までに航空券を発券した場合、サーチャージは0円になるということです。

燃油サーチャージは最安値の0円からJALは最高で32000円、ANAは最高で33000円まであります。
これは片道にかかる金額です。
燃油サーチャージが最高価格の場合、往復で最高66000円ものサーチャージが運賃に加算されることになります。
もはや台湾や韓国などの近場であれば、サーチャージの価格で旅行に行けてしまうと言っても過言ではないですね(^^;
燃油サーチャージは、航空券を発券した時点のサーチャージが適用されます。
ですので、今後、航空券を発券する予定がある方はサーチャージが0円になる6月1日以降に発券するようにしましょう!

2020年4月~5月のサーチャージ価格の比較と発券済み航空券のサーチャージ分を返金する方法
前述の通り、サーチャージは飛行機の移動が長距離の便であればあるほど価格が高くなります。
そこで、参考までに4月~5月までの行き先別サーチャージの金額を表にしてみました。
行先 | 5月までの金額(往復) | 6月~7月までの金額(往復) |
韓国・ロシア(ウラジオストク) | 1000円 | 0円 |
中国・台湾・香港 | 5000円 | 0円 |
グアム・パラオ・フィリピン・ベトナム | 6000円 | 0円 |
タイ・シンガポール・マレーシア | 9000円 | 0円 |
ハワイ・インドネシア・インド・スリランカ | 12000円 | 0円 |
北米(ハワイ除く)・欧州・中東・オセアニア | 21000円 | 0円 |
(※表は横にスライドできます)
移動距離が長距離になるほどサーチャージも高額になるので、旅行代金全体に影響がありますよね。
もしも「すでに航空券を発券しちゃった!」
「旅行に行くのはずっと先だし、いったんキャンセルして改めて航空券を取り直した方が良いのかしら?」
という方もいらっしゃるかと思います。
すでに航空券を発券済みという方は、航空券のサーチャージを値下げして返金する方法(裏技)をご紹介します。
JALとANAとでは検討方法が変わります。
サーチャージの返金:JALの場合
まず、JALから解説します。
すでにJALの航空券を発券済みの方は、その航空券は「有償航空券」なのか「特典航空券(マイルで交換した航空券のこと)」なのかを確認しましょう。
- 有償航空券:変更・キャンセル可能
- 特典航空券:変更不可。キャンセルは可能
有償航空券をお持ちの方は変更・キャンセルともにできますが、特典航空券をお持ちの方はキャンセルのみ可能です。
その後、検討するのは以下の2つです。
- 予約をいったんキャンセルして取り直す(新規予約)
- 予約のキャンセルではなく、予約を変更する(予約変更)※有償航空券のみ
そして、調べることは以下の通りです。
・手数料
・「新規予約」した場合の航空券代
・「予約変更」した場合の航空券代
(⇒有償航空券を発券した方のみ調べればOK)
【手数料について】
キャンセルや変更には手数料が発生します。
JALの手数料は以下の通りです。
- 特典航空券の場合:キャンセルは3100円で可能。
- 有償航空券の場合:運賃種別(ファーストクラスやエコノミークラス等)によって異なるが、数万円前後
有償航空券の場合は、たとえサーチャージが0円になってもキャンセルや変更の手数料で数万円かかってしまう可能性があります。
そのため、すでに有償航空券を発券した方は、燃油サーチャージが数万円かかっている場合はキャンセルまたは変更を検討しても良いでしょう。
特典航空券の場合は、キャンセル手数料3100円で航空券を取り直すことができます。
ですので、「特典航空券をお持ちの方がキャンセル手数料3100円を支払って新規で予約する」のが1番裏技を活用できます。
【例】4月にハワイ行きの特典航空券を発券済み、サーチャージは往復で12000円の場合
- 燃油サーチャージ:12000円
- キャンセル料:3100円
- 差額:8900円
キャンセル料が3100円必要ですが、6月1日以降に改めて予約すればサーチャージの支払いをしなくてすむので、差額の8900円が戻ってくるということになります。
追加マイル数が大幅に必要となる場合には、他のクラスの座席(例えば、ビジネスクラス⇒プレミアムエコノミーやエコノミー)を検討することも視野に入れておくと良いでしょう。
サーチャージの返金:ANAの場合
ANAの場合は以下の通りです。
この裏技はJALと同様、「特典航空券で発券された方」にオススメの方法になっています。
なぜなら、ANAの特典航空券は変更手数料はなんと無料なんです!
- 特典航空券の場合:無料
- 有償航空券の場合:各航空会社や運賃種別(ファーストクラスやエコノミークラス等)によって異なるが、数万円前後
となっています。
これは、かなり嬉しいですよね!
変更方法は、航空券を発券した航空会社の公式HPから「予約変更」のボタンを押して便や日程の変更をします。
すると、サーチャージも最新の金額に変更になるので、6月1日以降に行うことでサーチャージを0円に変更することが可能です!
通常は特典航空券をお持ちの方にオススメの方法ですが、新型コロナウイルスの影響で変更手数料が無償になるケースもあるので、発券した航空会社の公式HPで確認してみましょう。
実際に海外旅行に自由に行き来できるまで、どれくらいの期間が必要か現段階ではまだまだ分かりません。
しかし、6月からサーチャージが0円になったことは今後海外旅行を予定している方には嬉しいニュースだと思います。
この記事がお役に立てれば幸いです。
最後までお読み頂きましてありがとうございました!